日本ホラーの金字塔『リング』シリーズは、本編だけでなくスピンオフや派生作品まで含めると本数が多く、「どの順番で見ればいいの?」と迷う人が多いですよね。
特に『らせん』や『貞子3D』などは本編とのつながりが分かりにくく、時系列順と公開順が違う部分もあるので、最初は混乱してしまう人も多いです。この記事では、初めてリングシリーズを観る人でも迷わず楽しめる「おすすめの見る順番」をわかりやすくまとめました。
まずは本編シリーズから順番にチェックしていきましょう!
まずはこれ!リングシリーズのおすすめ視聴順(本編中心)
最初に結論からお伝えすると、初めての人は下記の「公開順」に沿って観るのが一番わかりやすいです👇
- 『リング』(1998)
- 『らせん』(1998)
- 『リング2』(1999)
- 『リング0 バースデイ』(2000)
- 『貞子3D』(2012)
- 『貞子3D2』(2013)
- 『貞子』(2019)
- 『貞子DX』(2022)
この順番で見れば、ストーリーのつながりやキャラクターの背景もスムーズに理解できます。
では、それぞれの作品を順番に紹介していきましょう!
①『リング』(1998)──Jホラーの原点
呪いのビデオを見た者は7日後に死ぬ――。
この一文だけで日本中を震え上がらせた、Jホラーの金字塔がここから始まります。
ビデオテープという身近なアイテムを題材にしたリアルな恐怖と、不気味な演出が国内外で高く評価され、社会現象にまでなりました。
シリーズを観るなら、まずは絶対にここから。ここで提示された“呪い”の正体が、後の作品すべての土台となっています。
②『らせん』(1998)──原作準拠の正統続編
『リング』と同時期に公開された続編で、原作小説の流れに沿った“正史”とも言える作品です。
医師・安藤が娘を亡くした悲しみと向き合う中で、呪いの真実とさらに深い恐怖に迫っていきます。
ただし本作はかなり原作寄りの内容で、ホラーというよりSFサスペンス色が強め。公開当時は賛否が分かれましたが、シリーズ全体の背景を知る上では欠かせません。
③『リング2』(1999)──映画オリジナルの続編
『らせん』の代わりに、映画版『リング』の直接的な続編として制作されたのが本作です。
前作の事件から生き残った高山竜司の元恋人・舞が主人公となり、再び呪いの恐怖と対峙します。
『らせん』と異なり、こちらは純粋なホラー路線を継承しており、怖さや不気味さもパワーアップ。
視聴者人気はこちらの方が高く、「映画シリーズ」としての正統な流れを作った作品です。
④『リング0 バースデイ』(2000)──貞子誕生の過去編
ここで時系列は一気に過去へ。
『リング0』は、呪いの主である貞子が“なぜ怪異となったのか”を描いた前日譚です。
舞台は彼女がまだ人間だった頃。演劇サークルに所属する若き日の貞子の悲劇が描かれ、恐怖だけでなく切なさも感じさせる作品です。
本作を見ることで、ただの幽霊ではない「貞子」という存在に深みが増します。
⑤『貞子3D』(2012)──現代風に生まれ変わった新シリーズ
約12年ぶりに登場した新章。
呪いのビデオはインターネット動画へと姿を変え、現代社会を舞台に再び恐怖が広がっていきます。
演出も一気に派手になり、ホラーというよりエンタメ性の高いサスペンスホラーに近い仕上がりです。
過去作とは雰囲気が異なるため賛否はありますが、新しい時代の貞子像として一見の価値ありです。
⑥『貞子3D2』(2013)──呪いの新たな形
前作『貞子3D』の続編で、今度は少女・凪が中心の物語。
呪いの根源が再び動き出し、シリーズならではの“避けられない運命”が描かれます。
ストーリーが前作と地続きなので、必ず『3D』を観てからこちらを観ましょう。
⑦『貞子』(2019)──原点回帰の恐怖
原点である『リング』の雰囲気を意識した作品で、派手さを抑えたじわじわ系の恐怖が復活。
謎の少女と動画投稿など現代的な要素を絡めつつ、再び「呪いの本質」に踏み込みます。
旧作ファンにも響く演出が多く、「久々に怖いリングを観たい」人にはおすすめの一作です。
⑧『貞子DX』(2022)──科学で呪いに挑む新アプローチ
最新作となる本作は、呪いを“科学的に解明しようとする”というこれまでにない視点で展開します。
恐怖演出も現代的でテンポがよく、新規ファンでも楽しみやすい内容です。
シリーズを追ってきた人なら、貞子という存在がどう変化してきたかがより鮮明に見えてきます。
番外編:アメリカ版『ザ・リング』シリーズ
本編とは別物ですが、好評だった日本版をリメイクしたハリウッド版も人気があります👇
- 『ザ・リング』(2002)
- 『ザ・リング2』(2005)
- 『リングス』(2017)
基本的な設定は共通しているものの、ストーリー展開は大きく異なるので「別シリーズ」として楽しむのが◎です。
まとめ:まずは1998年の『リング』から始めよう!
リングシリーズは本編だけでも7作以上あり、時系列や設定がややこしく感じられますが、まずは1998年の『リング』から公開順に観ていけば大丈夫です。
時代とともに変化する貞子の姿や“呪い”の解釈の違いなど、シリーズを通して見ていくと新たな発見があるはずです。
コメント