投資初心者がやりがちな失敗と回避法

資産形成

はじめに

前回の記事でつみたてNISAやiDeCoを紹介しましたが、投資を始めるとつい陥りやすい失敗があります。
今回は、初心者の私自身も気をつけているよくあるミスと、その回避法をまとめました。
読者の皆さんが安心して資産運用を続けられるよう、具体例を交えて紹介します。


1. 生活防衛資金なしで投資する

失敗例:給料からすべてを投資に回してしまい、急な出費で慌てる

毎月の給料をすべて資産運用に回すと、急な病気や家電の故障などで資金が足りず、解約しなければならない、といった事態になりかねません。

回避法:生活費6か月分程度を別口座に確保してから投資を始める

目安として「生活費6か月分」を別口座に貯めてから投資を始めれば、想定外の出費にも落ち着いて対応でき、投資を長期的に継続できます。


2. 短期売買で利益を追いすぎる

失敗例:株価が下がると焦って売ってしまう

株価が下がると「このままもっと下がるのでは」と不安になり、焦って売却してしまう人は少なくありません。しかし、その後に市場が回復すると、本来得られたはずの利益を逃してしまうことになります。短期的な値動きに振り回されることで、投資計画が崩れ、積み立ての効果も半減します。

回避法:長期・積立・分散の基本に従い、短期の値動きに振り回されない

長期・積立・分散は、値動きの波を平準化しリスクを減らす投資の基本です。市場は短期的には上下しますが、長期的には成長する傾向があります。日々の株価に一喜一憂せず、あらかじめ決めた積立額と方針を守ることで、着実に資産を育てられます。


3. 情報に振り回される

失敗例:SNSやブログで紹介される「儲かる投資話」に飛びつく

SNSやブログで「短期間で大きく儲かる」といった投資話を目にすると、冷静な判断を失い飛びついてしまうことがあります。情報源が不明確な場合、実際はリスクが高かったり最悪の場合詐欺の可能性もあり、大きな損失につながる危険があります。

回避法:公式情報・信頼できる金融機関の情報をベースに判断する

投資判断は、金融庁や証券会社など信頼できる機関の公式情報を基に行うことが大切です。話題性や口コミに惑わされず、商品の仕組みやリスクを自分で理解してから判断すれば、不要な損失を避けられます。


4. 自分のリスク許容度を考えない

失敗例:友人や周囲の勧めで自分に合わない高リスク商品を購入

友人や職場の同僚から「この投資は儲かる」と勧められ、よく調べずに購入してしまうケースです。自分の収入や支出、リスク許容度に合わない高リスク商品だと、価格変動に耐えられず早期に手放し、損失が膨らむことがあります。

回避法:自分の生活や目標に合った運用スタイルを事前に決める

投資を始める前に、自分の生活状況や将来の目標に合った運用スタイルを決めておくことが重要です。リスク許容度投資期間を明確にすれば、他人の意見に左右されず、一貫した資産形成が可能になります。


まとめ

投資初心者がやりがちな失敗は「準備不足」「短期思考」「情報に流される」ことがほとんどです。
基本を押さえ、無理のない範囲で資産運用を続けることで、5年後のセミリタイアに一歩近づけます。

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