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『きさらぎ駅 Re:』あらすじ 【ネタバレあり】 ラストはどうなる?前作との違いも徹底解説!

目次

◆そもそも「きさらぎ駅」とは?――ネット発の都市伝説

きさらぎ駅(如月駅)」とは、2004年にインターネット掲示板「2ちゃんねる」に投稿された実話風の怪談がもとになった都市伝説です。

当時、「はすみ」という女性が「深夜、静岡県内のローカル線に乗っていたら“きさらぎ駅”という見知らぬ駅に着いた」と実況投稿。
彼女は降りた後も現実世界に戻れず、書き込みを続けながら“異界”に迷い込んでいく様子を語りました。
そして最後に「これからトンネルを抜けます」という言葉を残し、消息を絶ちます——。

以降、「きさらぎ駅」は“行ってはいけない異世界の駅”としてネット怪談の代表格となり、
YouTubeや映画、ゲームなど、さまざまなメディアに派生した人気の怪談となりました。

映画『きさらぎ駅 Re:』とは?

映画『きさらぎ駅 Re:』は、2024年公開のホラー映画で、ネット掲示板発の都市伝説「きさらぎ駅」を題材にした前作『きさらぎ駅』(2022年)の続編です。
監督は永江二朗、主演は萩原利久・山本愛莉。前作の主人公・堤春奈(恒松祐里)も重要な形で再登場します。

この記事では、ネタバレを含むあらすじと結末の解説、前作との違い、考察ポイントをまとめています。

映画 『きさらぎ駅 Re:』あらすじ (注:ネタバレあり)

物語の舞台は、前作で行方不明になった大学生・堤春奈(恒松祐里)の失踪から数年後。
都市伝説「きさらぎ駅」をテーマにした怪談がSNSや動画サイトで再び注目を集めていた。

動画配信者・椎名(萩原利久)は、春奈の研究データを偶然入手し、真相を探るために調査を始める。
そんな中、「きさらぎ駅に行ったことがある」と語る女性・菜月(山本愛莉)と出会い、彼女の案内で深夜の列車に乗り込むことに。

ところが、列車はいつの間にか現実の路線を外れ、トンネルを抜けた先に現れたのは——見知らぬ「きさらぎ駅」。
不気味な構内には、かつて行方不明になった人々の影が漂い、時間も空間も歪んでいた。

やがて二人は、異界に囚われた春奈と再会する。
春奈は椎名に「ここから出て」と警告するが、出口はどこにもなく、同じ場所を永遠に彷徨うループに陥っていく。

そして、菜月が実は“きさらぎ駅の住人”、つまり既にこの世界に取り込まれた存在であることが判明する。

ラストはどうなる?クライマックスと結末(ネタバレあり)

春奈は、自身の研究で発見した“帰還の儀”を椎名に伝える。
しかし、それを実行するには「誰かがこの駅に残らなければならない」という条件があった。

春奈は椎名を現実世界に戻すために、自ら犠牲となって“きさらぎ駅”に残る決断をする。
列車の中で彼女が静かに消えると、椎名は朝のホームに立っており、現実へ戻っていた。

だが、スマホの録画には、誰も撮っていないはずの映像——“もう一人の椎名”がきさらぎ駅のホームに立つ姿が映っていた。
現実に帰れたのは本当に自分なのか? それともまだ異界に囚われているのか?
物語は不気味な余韻を残して幕を閉じる。

『きさらぎ駅 Re:』タイトルの意味と考察

RE」には、「再び(Return / Replay / Reincarnation)」の意味が込められていると考えられます。
前作で語られた“きさらぎ駅”の恐怖が、再び語られ、再び現実に干渉していく構造を示しているのです。

また、「知ろうとする者ほど呑まれる」というテーマは現代の情報社会への警鐘とも言えます。
好奇心が拡散を生み、都市伝説が実体化していく——まさに“語られることが呪いになる”物語です。

前作『きさらぎ駅』(2022)との違い

比較項目『きさらぎ駅』(2022)『きさらぎ駅 Re:』(2024)
主人公大学生・堤春奈(恒松祐里)動画配信者・椎名(萩原利久)
視点“迷い込む者”の恐怖“追う者”が呑まれる恐怖
舞台浜松のローカル線現実と異界の境界が曖昧な空間
テーマ都市伝説との遭遇都市伝説の再演・再構築

前作を観ていなくても理解できますが、両方観ることで春奈の行動の意味や、駅の“構造”に隠された恐怖をより深く味わえます。

映画『きさらぎ駅 Re:』の感想と見どころ

  • “異界の駅”の描写がリアルで、深夜の鉄道の不気味さを再現
  • スマホ・動画文化をモチーフにした現代的ホラー演出
  • 前作とのつながりが丁寧で、シリーズとしての完成度が高い

物語としてはループ構造の恐怖と、誰も完全には帰れないという絶望が印象的。
静かな余韻が残る“ジャパニーズホラーらしい”締めくくりになっています。

まとめ:『きさらぎ駅 Re:』は“語られるたびに蘇る恐怖”

映画『きさらぎ駅 Re:』は、前作の延長線上にありながら、
語り継ぐこと」そのものが呪いになるという新しい視点を提示しています。

異界ホラーが好きな方、ネット発都市伝説の系譜を追いたい方には必見の作品。
あなたがこの記事を読んだ今この瞬間も、“きさらぎ駅”はどこかで再び現れようとしているかもしれません——。

『きさらぎ駅 Re:』DVDがAmazonで11月5日に発売されます!

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この記事を書いた人

子どもの頃からホラー映画が大好きなゆき丸です。怖いだけでなく「物語として面白い」作品を中心に、AmazonプライムなどVODで今すぐ観られる作品を紹介しています。ビギナーもマニアも楽しめる“本当に面白いホラー”をお届けします!

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